デニス・ガートマン:パッシブ運用からコモディティに

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コモディティ王デニス・ガートマン氏が投資について語ったインタビューの続報。
いつかはやってくる弱気相場で、積み上がったパッシブ運用が災いをもたらすと心配している。

「高い株価と(世界の)政治状況が気になって夜も眠れない。」

ガートマン氏が現状の不安要素を2つ挙げたとWealth Managementが伝えている。
高いPER、高い信用取引の水準がガートマン氏を不安にさせる。
そして、はやりのパッシブ・ファンドを通して莫大なマネーが市場に順張りで投資されている。

「巨額をパッシブ運用のETFやパッシブ運用のミューチュアル・ファンドに投資しているのに、みんな市場に浸かっている自覚がないようだ。
本当は浸かっている。
どっぷりと浸かっているんだ。」

イエレン・プット、低いボラティリティに慣れきって、投資家はリスクに麻痺してしまったかのようだ。
しかし、足元の低リスク状態が永遠に続くわけではない。

「今後数年のうちに株式の弱気相場がやってくる。
いつかはわからないが、やってくる。
・・・
私たちにやれることは、歴史が繰り返すという事実を何度でも話すことだけだ。
歴史は常に繰り返す。」

それなのに、多くの投資家がそのことを忘れたかのように上値を追っている。

「みんなが混乱し心配しているのは、あたかも無リスクかのように信じられない額のマネーが資産投資に流入していることだ。」

パッシブ運用は強気相場で利益を生み、弱気相場で損失を生む。
弱気相場でみんなが一斉に手じまえば、市場の下落はより急激になりかねない。
そのことを投資家は忘れているとガートマン氏は嘆く。

「パッシブへの駆け込みは、ほとんど重大なバブルに似た状況を生んできた。
バブルは必ず弾ける。
弾ける時は、あっという間に急激に弾ける。」

ガートマン氏は、投資家にパッシブ運用へのエクスポージャーを減らすように勧める。
市場の急落の引き金を引かないよう慎重に、なおかつなるべく早く進めるよう説く。
そして、他に投資先が欲しいなら、コモディティを考えるべきという。

「株に比べてコモディティは異常に安いと思う。
最近いくつかチャートを見たが、過去20年こんな水準になったことはなかった。」

ガートマン氏は、短期的に見れば株からコモディティへの移し替えは誤りかもしれないと認める。
しかし、今後5年で見れば正しい戦略だという。