デニス・ガートマン:とんでもなく高い市場の終わり方

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コモディティ王デニス・ガートマン氏が、現在の米市場は極めて高い水準にあると指摘した。
市場は長期上昇で伸びきっており、今回の上げ相場はひどい終わり方をすると警告している。


The stock market is egregiously overpriced: Dennis Gartman from CNBC.

明らかに米株式市場はとんでもなく割高になっている。
PERだろうがPBRだろうが信用残だろうが、どんな倍率を用いても、市場は極めて高い。

ガートマン氏がCNBCで株式市場の極度の割高感を指摘した。
現在の強気相場はすでに9年目に入った。
市場はすでに相当に伸びきっているとガートマン氏は指摘する。

「強気相場はいつかは終わる。
しかも終わる時はひどい終わり方をする。」

S&P 500指数(青、左)とFRBのバランスシート(赤、右)
S&P 500指数(青、左)とFRBのバランスシート(赤、右)

山高ければ谷深しという言うように、さしたる調整もなく長い間上げてきた相場には反動の懸念も付きまとう。
ガートマン氏は決して売りを勧めるのではない。
投資家に慎重さを忘れないよう勧めているのだ。

「私が長い間言ってきたように、これまでロング(買いポジション)してきたにしても、強気相場だからロングしたいにしても、大きくロングしてはいけない。
ひどくロングしてはいけない。
慎重にロングすべきだ。」

ガートマン氏は、債券市場との相対的な魅力度を尋ねられたが、そうした議論には乗らなかった。
狭い視野での相対的な議論には興味がないようだ。

「私が言っているのは、株式が現在極端に割高になっているということ。
この水準で積極的に買いを推奨するのは不適切だ。」

ガートマン氏にはある程度の絶対的な尺度から考えるべきとの信念があったようだ。
一方でCNBCのキャスターやコメンテーターは相対価格の議論に興味があったようだ。
今後インフレと金利が上昇した場合、自動的に下落する債券から避難した資金が株式に向かい、株価が上がるのではないかという議論である。
この仮説に対しては、株価上昇はあっても一時的なものに終わるとの見方もある。

金利上昇が大きくなった場合、株価が下落するというのは、過去に何度も経験した事実である。
大幅な金利上昇は資本コスト上昇を通してPERを圧縮し、利払い負担増を通してEPSを圧縮する。
FRBやECBが金融政策をシフトしようという今、多くの投資家がこの点を知りたがっているのだろう。