ソロス:トランプ勝利で10億ドルの損失

トランプ勝利が株価暴落を引き起こしかねないと予想していたジョージ・ソロス氏が、トランプ・ラリーで10億ドル(約1,140億円)の損失を被ったと各紙が報じている。
10億ドルは、昨年9月末の運用資産の1/4にあたる。

最近のソロス氏は投資家というより社会活動家としての活動が目立っていた。
米民主党をはじめとして、世界各国の進歩主義勢力の支援を行っていた。
結果、ソロス氏は反対勢力からの反感を買い、同氏にかかわるフェイク・ニュースがインターネットに溢れる事態となっている。
ソロス氏を注視してきたFPでも、この半年近く同氏の投資にかかわる信頼性の高いニュースを確認できないでいた。
その中で今回の損失のニュースは、ある程度信頼のおけるものだが、その内容はとても残念なものだった。

ソロス氏はBrexitの直前、トレーディング・ルームに戻ってきた。
次々と予定される重要イベントを前に、リスクに備えてポジション見直しを進めたのだ。
消息筋によれば、このポジションが裏目に出て、ソロス氏は10億ドル近い損失を被ったのだという。
すでに昨年、「弱気な賭け」の損切りはすんでいるという。

Soros Fund Managementの昨年第3四半期末のForm 13Fによれば、同社の運用資産総額は40億ドル。
10億ドルは約1/4に及ぶ。
かなりレバレッジのかかった商品を組み込んでいたのだろう。
もっとも、ファンド全体の運用状況は決して悪くなく、長期投資分の寄与で通年では5%のプラスとなっている。

現在同社はCIOが空席。
ソロス氏が社会活動に専念できるよう、CIOの採用を急いでいるという。