セス・クラーマンの10のアドバイス

Share

高名なバリュー投資家、Baupost GroupのSeth Klarman氏の投資アドバイスをMorningstarが紹介している。
ついつい陥りがちな落とし穴を避けるための心得がコンパクトにまとまっている。

1) リターンより先にリスクに集中しろ
「リスクをβという学術的な意味ととらえるな。
リスクとは損をする確率であり、損失発生時の損失額だ。」
ボラティリティや不確実性はリスクではなく、しばしばチャンスをもたらしてくれる。
クラーマン氏が言いたいのは、ボラティリティや不確実性が引き起こす株価下落がバリュー投資のチャンスになるということだ。

2) 市場株価に騙されるな
市場価格は正しいとは限らず、特に市場が熱狂している時は間違える。
「価格は健全な投資判断にとっておそらく唯一の最重要な基準だ。」
リスクを勘案した適正価格を弾き出し、それより市場株価が低ければ投資可能となる。

3) バリュエーションを無視するな
投資の成功と株式市場における成功を混同してはいけない。
「株価上昇は、裏づけとなる事業の好調を保証しないし、裏づけとなる価値の上昇によって株価が上昇することも保証しない。」
「投資とは、裏づけとなる価値よりも安く買うことでなければならない。」

4) 市場下落でうろたえるな
下げ相場で買うのが投資だが、買った後もある程度下げ続けるのは仕方ない。
「遅すぎるより早すぎる方が常にましだ。」
「価値よりも安く買えたなら、そこから少し下げたところで、どうして心配しなければいけないんだ?」
クラーマン氏が比較するのは現在株価と底値ではなく、現在株価と適正株価なのだ。

5) 心理学を無視するな
「投資とは経済学と心理学の掛け算だ。」
経済は簡単だが、心理は難しい。
投資で失敗する人は感情的で、貪欲と恐怖に反応してしまう。

(次ページ: 投資家は予言者ではない)