ジム・ロジャーズ:死を告げる鐘が鳴る

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が、世界の金利は間違いなく上昇すると語った。
次のFRB利上げは、株式市場・経済の「死を告げる鐘」になると警告した。

「市場かFRBかその他(の中央銀行)が金利を引き上げれば、歴史的に言ってFRBの3度目の利上げで市場に問題が起こる可能性が高い。
3回で起こらない場合、4回目は確実だ。
だから、次の利上げは株式市場、おそらく経済にとっても死を告げる鐘となるだろう。」

ロジャーズ氏は、カナダの金ディーラーSprott Moneyのインタビューで語った。
現状のゼロ金利・マイナス金利は人為的なものであるとし、解消に向かうと予想。
米経済はゼロ金利からの3-4回の利上げを経験しておらず、何が起こるか予想がつかないという。

確かにFRBは3回の利上げを済ませ、そう遠くないうちに4回目も実施するだろう。
しかし、それでも合計0.75-1.00%の利上げに過ぎず、これを過去の利上げと回数で比較していいのかとの疑問は残る。
多くの市場参加者が一定の調整を予想しているのだろうが、その幅は計りがたい。

金と銀は待ち

金相場の見方は不変だ。
ロジャーズ氏は、金がまだ下がると見ている。
底を打つまで1,000ドル、それ未満まで下がるだろうという。

「金は最大の強気相場の後でも50%調整を迎えていない。
誰も予想できないことだが、私はさらに安値で拾えるチャンスがあると考えている。」

ロジャーズ氏は銀についても、まだ下げると予想している。
金に比べれば割安と見ているが、金も銀もまだ買い時ではないという。

円は買わない

ロジャーズ氏の主たる投資戦略は変わらない。
フランス大統領選やBrexitなどで市場に混乱が起こるたびにドルが買われるというもの。
ドルが天井をつけたところでドルを売り抜け金を買いたいという。
ユーロや円は選択肢ではない。
ロジャーズ氏は、日本円を安全通貨と考えるのは誤りだという。

「日本は膨大な債務を抱えている。
日本の国内債務は米国より大きい。
だから、お金を置いておくべきところではない。
しかし、あなたが幸運の持主で、米ドルが安全通貨でないと考えるなら、円を買えばいい。
私はそうしないが、そうする人もいるだろう。」

その他の要点は下記の通り:

  • 鉱山の国有化: 危惧されているほど国有化は進まず、リスクは大きくない。
  • 分散投資の手法: 個人投資家が新興国株やコモディティに投資するにはETFや外国株を買うのがよい。
  • 冒険の旅: 2人の娘が大きくなったら一緒に旅に出たい。
  • 著書; 自分で書くつもりはないが、中国人・アメリカ人がそれぞれロジャーズ氏の本を出版する予定。