ジム・ロジャーズ:日本の破綻は始まっている

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が来日し、イベントやインタビューで広範な話題について語った。
日米の財政悪化に懸念を示し、円は保有していないとしながら日本株インデックスを保有していると明かしている。

米国の財政悪化に要注意

ロジャーズ氏は東洋経済のインタビューで、トランプ次期大統領や世界で進む債務拡大についてコメントしている。
トランプ氏の唱える経済政策の中には有効なものもあると評価する一方、それなりの代償をともなうとも指摘した。

「忘れてはいけないのは、そうした政策には財源が必要ということだ。
米国は今や、リーマンショックの時よりも巨額の借金を抱えている。
危うい状況だと言わざるをえない。」

と米国の財政悪化への懸念を示した。
ロジャーズ氏は従来から、世界中で進む債務膨張を警告してきた。
膨張した債務が危機の引き金をひき、この1-2年は悲観的な時期になると話していた。

貿易戦争なら米国株を投げろ

さらに、トランプ氏の保護主義的な通商政策については、経済のみならず国内外の政治にも関わる分野として、従来から危険視してきた。
貿易戦争は破綻を生み、ついには戦争を生むと警告してきた。
ロジャーズ氏は米国がTPP脱退だけでなく中国・ロシアに貿易戦争を仕掛けるようなら、「米国株を全て売るべき」と話している。

日本の破綻はすでに始まっている

日本好きを公言するロジャーズ氏だが日本の政治・経済については辛辣を極める。

「日本の破綻はすでに始まっているとも言える。
人口減少が始まり、負債はまるでロケットのように増え続けている。
・・・
歴史を振り返れば昔日の経済大国が最貧国になったケースはいくつもある。
日本の状況は良くない。」

移民を受け入れるべきかと問われ、「日本の人は嫌がるかもしれないが」との注釈つきで人口オーナスを脱するために「移民を受け入れるべき」と答えている。
ロジャーズ氏はこれまでも、移民受入れ・関税の引下げ・撤廃といった開放政策をとるよう主張してきた。

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