ジム・ロジャーズ:今回は違う、が一番危険

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏がインドlive mintのインタビューで、様々な投資テーマについて語っている。
従前から大きな変化はなく、ロジャーズ氏のスタンスは不変なようだ。

「私は人生で学んだんだ。
もしも憎まれているものを買えば、数年かかったとしても大金を稼げるってことを。」

ロジャーズ氏は最近の投資テーマであるロシアについてこう語った。
現在投資できる対象はロシア国債だけなのだという。
利回りが高く、ロシアへの憎悪も緩む兆候が見られるとの理由だ。
一方、インドについては史上最高値水準にあり、敬遠の姿勢を見せた。

また、もう一つのお気に入り、米ドル投資については、従来通り市場の混乱とともにドルが割高あるいはバブルとなる展開を予想した。
注目点は、そこでドルを売った後のシナリオだ。

「往々にして米ドルが極めて強くなると金が下がる。
私は金を保有しているが、近年は買っていない。
しかし、金が大きく下げれば、米ドルを売って金を買う。」

米実質実効為替レート(青)と金価格(赤)
米実質実効為替レート(青)と金価格(赤)

原油については「複雑な底値」を形成中とし、売りのタイミングではないとした。
トランプ大統領がまたどこかを爆撃する可能性も見ているようだ。

米金融政策について、ロジャーズ氏は、年金など社会基盤を破壊しないためにも利上げを継続するだろうと予想した。

「金利が上昇すると債券は下落し、米ドルには追い風になる。
歴史的に米国ではFRBが4回利上げすると株式市場がしばらく大きく下落した。」

この経験則には反対意見もあろうが、そうした声こそ危機の兆しだという。

「ゼロ金利からの4回の利上げはたいした話ではないと反論する人もいるだろう。
つまり『今回は違う』というわけだ。
金融市場で最も危険な言葉は『今回は違う』。
みんながこう言っているのを聞いたら極めて危険だ。」