ジム・ロジャーズ:人生最悪の弱気相場が近づく

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冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が、米国他での金融危機再発の予想を繰り返した。
米国は成功した国としながら、これからはアジアが世界で最も重要な地域になるという。

アメリカは今日、史上最大の債務国となった。
こうした状況で、問題・危機・半危機を起こさずにすんだ国はない。
私は望むわけではないが、ものごととはこういうふうに起こるものなんだ。

ロジャーズ氏が再度、危機の到来をFoxで予想した。
その信念に揺らぐ様子は見えないが、この日は随分と慎重に言葉を選んで話していた。
どうやらどこかで非難を浴びているようだ。
自論を話す前に断りを入れている。

「信じる義務はない。
イエレンFRB議長は、米国が再び金融に問題を抱えることはないと言っている。
中央銀行を信じるなら、私の言うことを聴く必要はない。
私が言ったのは、米国がいつかは再び弱気相場を迎え、そうなれば私たちの人生で最悪のものになるということだ。」

以前は「弱気相場」ではなく「クラッシュ」とか「危機」と言っていた。
以前は「今年終わりか来年」と時期まで明言していた。
今回はやや柔らかいトーンに変化している。
ただし、話の筋道に変化はない。
非常に単純明快な論拠によって大局を予想している。

「2008年の問題は債務過多によるものだった。
それ以来、世界中で債務が急増している。」

危機に備えて何をすべきなのか。
ブリッジウォーターのレイ・ダリオ氏は金をいくらかポートフォリオに組み込むよう推奨している。
ロジャーズ氏もこれに賛同している。
最近は金の買い増しをしていないとしながらも、すべての人が「替わりのない保険」として金・銀を保有しておくべきと語った。

「みんな火災保険を持っているだろう。
誰も家が燃えることを望んではいないが、もしそうなってしまったら、保険に入っていたことをよかったと思うはずだ。」

米国での危機到来を予想する一方で、ロジャーズ氏は10年前からシンガポールに移り住んでいる。
ロジャーズ氏は投資先と同じように居住地も選別しているのだ。

「子どもたちがアジアを知って、流暢なマンダリンを話せるようにしたかった。
あの子たちの人生を通して、アジアは世界で最も重要な地域になるからだ。」