ジム・ロジャーズ:リスク・オフのドル高

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ジム・ロジャーズ氏が、トランポノミクスの実現可能性と効果について懸念を示した。
保護主義や財政悪化のマイナス面が顕在化すれば、2-3年のうちに経済・市場は悪化に向かうと予想した。

ロジャーズ氏は日経QUICKに対し広範なテーマについて語っている。
日経記事は短く、ロジャーズ氏の論点にはぶれがないので、個々のテーマごとにFPの過去の記事を紹介しよう。

 米ドル 米ドルが買われる
日本株 買い増さない
米保護主義 米国にとってマイナス
米財政政策 議会が協力するか未知数, 財政悪化
ロシア 有望
コモディティ、OPEC インフラ需要で当面堅調
様子見

ここでは、ロジャーズ氏の一言:

「ドルの上昇と新興国通貨の下落は当面、続くだろう。
市場関係者は安全とみなすドル資産に資金を回帰させている。
有望市場である中国やインドも資金流出の例外ではいられない。」

を読み解いてみたい。

トランプ・ラリーはリスク・オンか?

よく《リスク・オフの円高》などという言い方を耳にする。
私たちが目の当たりにしているトランプ・ラリーとはリスク・オンなのだろうか、リスク・オフなのだろうか。
少々形而上学的に聞こえるかもしれないが、こうした空気のような命題を正しく理解することはとても重要だ。

トランプ・ラリーが始まった時、ある国内証券のストラテジストは、リスク・プレミアムが縮小したためと言っていた。
大統領選が終わるまでは、どちらの大統領が当選するかわからなかったため、市場がリスクに対し敏感だった。
大統領選が終わると、どちらになるかという不確実性がなくなったために市場のリスク許容度が大きくなったという解説だった。
苦心の末に思いついた話なのがありありと見え、思わず笑ってしまった。

(トランプ・ラリーの本質)