ジム・ロジャーズ:よく学び、よく心配し、よく準備しろ

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冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が、従前からの人生最大の危機到来説を繰り返した。
危機から身を守るための方法について、前提から具体策までふんだんにヒントを与えている。

「私が関心を持っているのは、世界が今後数年のうちに深刻な問題に直面することだ。
たくさんの人が大金を失う。
自分がそうならないよう祈っているよ。」

ロジャース氏はシンガポールの金販売業者BullionStarのインタビューで、従前からの危機到来説を繰り返した。
FRBが9月にもスタートさせると見られるバランスシート正常化について、パニックに至るシナリオを説明した。

(バランスシートを縮小すると)そう言っているから、FRBは実際にトライするのだろう。
何か悪いことが起こると、周りから『救ってくれ。さもないと世界が終わってしまう。』と言われる。
FRBの官僚や学者は何をやっているかもわからず、パニックになる。
再び世界を救おうとして(市場・経済は)上昇するが、それで終わりになる。

本当に「終わり」になるかどうかは別として、いかにもありそうなシナリオだ。
実際、FRBはQEを2度やめようとして失敗し、QE3に逆戻りした経緯がある。

ロジャーズ氏は、次の経済危機が人生最大のものになるとし、「よく学び、よく心配し、よく準備しろ」とアドバイスをしている。
どう準備すればいいかと尋ねるインタビュアーに対し、ロジャーズ氏はまず心構えを正す答をした。

「誰も自分が熟知しているもの以外に投資してはいけない。
私に聞くべきではない。
おそらく自問すべきなのだ。」

ロジャーズ氏が投資家にいつも説く教訓だ。
自分が熟知しないものに投資した場合、とりわけうまくいかなくなった時に困ったことになると警告している。
その上で、危機から自らを守る手段として

  • 農民になる
  • ロシア、中国、北朝鮮、アフリカのどこかに移り住む

といったアイデアを挙げた。

ロジャーズ氏は中国について、皆が好むと好まざるとにかかわらず、次の偉大な国になるという。
多くの問題を抱えているが、それは米国も同じだった。

「1980年代に中国を最初に訪れた時、どうして自分は留まらなかったんだ。」

金販売会社へのリップ・サービスとして、金についても多く言及している。
投資戦略は従前どおり。
金は1,000ドル以下で買いたいとし、その後に金がバブルになるのを待つつもりだという。
1,000ドル以下にならなければ買い増しはせず、すでに保有した金の値上がりを待つだけだ。
バブルにならなければ、子供たちに残せばいいという。

「もしも他に保険となるものがないなら、みんなある程度は金・銀を保険として保有すべきだ。
・・・
(保険は)使わないで済むならその方がいい。
・・・
あなたが賢く、うまく買うことができれば、金・銀の購入で大金を儲けることができる。」