ジム・チャノス:空売りターゲットの条件

息の長い空売りで有名なKynikos AssociatesのJim Chanos氏がCapitalize for Kidsのインタビューを受けている。
民主党員であるチャノス氏だが、共和党政権になって仕事が忙しくなるかもしれない。

そう言うのも、チャノス氏にはあるジンクスがあるからだ。
Kynikosに出資している顧客は、ヒラリー・クリントン勝利よりドナルド・トランプ勝利で期待を膨らませているかもしれない。

「共和党員の友達に半分冗談で話したことがある。
私が民主党員であることはよく知られているが、顧客は民主党が勝って喜んでいるはずだ、と。
我が社が大金を稼いだのは、いつも共和党の大統領の時だ。」

チャノス氏には輝かしいトラック・レコードがある。
しつこく長くショートを続け、ついに大金を稼ぐ。
レーガン政権ではBaldwin-Unitedで稼いだ。
ブッシュJr.政権ではEnron、WorldCom、Tycoで大金をせしめた。

まさか共和党になると、企業不正が増えるわけでもあるまい。
もちろん、この話に統計的な有意性はない。
それでも、現在の市場環境にチャノス氏は変化を読み取ろうとする。

「量的緩和とゼロ金利の8年が、私たちを今この場所に連れてきた。
私たちは振り返って問い直すだろう。
これが変わるとしたら、どう変わるのか?
金利が300-400ベーシス上昇したら困難に陥る会社はないか?」

ショートする銘柄を虎視眈々と狙っているのだ。
チャノス氏は空売りのターゲットをこう表現する。

「資本収益率が極めて低く、業績をよく見せるために金融工学を使っているような会社」

最近のチャノス氏のターゲットとしてはシェール企業が有名だ。
確かにこの産業は原油安の中で低収益にあえぎ、かつ、創造的な会計手法を採用している。
洋の東西を問わず、こうした事例は市場を疑心暗鬼にさせる。