ジム・チャノス:ハンバーガーを売れ

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息の長い空売りで有名なKynikos AssociatesのJim Chanos氏が、ハンバーガー業界をショートしているのだという。
不思議なことに、その根拠が米マクドナルドの復調なのだ。


Jim Chanos is betting against burger stocks because of McDonald’s resurgence from CNBC.

ハンバーガー分野でいくつも空売りすることになったが、この分野の問題は800ポンドのビッグマックが改善した点だ。
マクドナルドが持ち直し、今ではレストランやフランチャイジーに積極的な再投資を行い、競合相手のハードルを高くした。

チャノス氏はCNBCのコンファレンスにおいて、ハンバーガー業界で空売りを行っていることを明らかにした。
具体的な銘柄こそ明かさなかったが、マクドナルドとシェイク・シャック以外の銘柄ならどれでも割のいい賭けになりうるという。
マクドナルドについては、昨年9月Hayman Capitalのカイル・バス氏が同株のプット・オプションを取得していたことが話題になった。
これは、今回のチャノス氏の考えとは逆方向のものだ。

米マクドナルドが7月に発表した4-6月決算は戦略変更で減収こそ続くものの、利益水準の改善が目立っている。
不振だった日本など海外事業での改善が進み、業績回復に寄与した。

チャノス氏は、同業界の全体のパイが収縮していると指摘する。
傾いた産業で生き残りを賭けた競争が繰り広げられているのだという。

「収縮するパイから大手が多くとるようになれば、他のプレーヤーの取り分はわずかしか残らない。」

チャノス氏はフランチャイザーの業績拡大手段を冷静に分析する:

  • 新店売上
  • ロイヤリティを得られる既存店売上の増加
  • ロイヤリティ料率引き上げ

しかし、いずれの選択肢も容易ではないという。

「レストラン業界は競争が熾烈で、ロイヤリティ料率は上げられない。
競争が熾烈なのは既存店売上が低下しているからだ。
つまり、往々にして高いウォール街の予想をクリアするためには、新店を増やさなければいけない。」

各社が新店を増やそうとするために、業界全体の競争がさらに熾烈になっていく。
あたかも米ファースト・フード業界が日本化しているようではないか。