ジェレミー・シーゲル:インフラ投資は金利上昇を招く

ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師Jeremy Siegel教授が、いつものように米国株に強気の見方を示した。
一方、インフラ投資には金利上昇の弊害もあるとした他、保護主義台頭が最大のリスク要因と指摘した。

トランプ・ラリーの3つの要因

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。 「法人税の引き下げ、規制緩和、海外に滞留している米国企業の資金の還流。
これら3つに対する期待が、米国株が上昇した主因だ。」

シーゲル教授は日経マネーにこう語っている。
(インタビュー当時20,000に届いていなかった)ダウ平均について、さらに5%、企業業績が回復すれば10%上昇すると予想。

「トランプ相場はまだ終わっていない」

と語った。
企業収益が改善すれば、年内の米国株はダウが21,000-22,000、S&P 500が2,400に達すると予想している。
ダウ25,000もそう遠くないという。

インフラ投資に期待していいか?

一方で、今回のインタビューでは、普段シーゲル教授があまり口にしないリスク要因についても多く言及されている。
(インタビュアーがしつこく尋ねたせいもあろう。)
目下シーゲル教授が最大のリスクと考えるのはやはり保護主義だ。

「トランプ新政権の保護主義的な政策が引き金になって、貿易戦争や通貨安競争が始まることだ。」

このリスク・シナリオはすでに一部現実のものとなりつつある。
また、興味深いことに、シーゲル教授はインフラ投資の効果を大きくは見ていない。
供給制約があるため、効果が頭打ちになると予想されるからだ。

「労働市場が逼迫していることに加えて、インフラ投資は財政の拡大につながり、ひいては金利の上昇をもたらすことになる。
これらを考慮すると、インフラ投資の拡大が株価を大きく上昇させる要因になるとは確信が持てない。」

証券業界の提灯持ちと思いきや、ちゃんとわかっていると感じさせる発言だ。
やや共和党の臭いが強くするものの、極めて正統的な分析である。

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