ゴールドマン:2017年はインフレで稼げ

ゴールドマン・サックス
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米ゴールドマン・サックスは2017年、先進各国でインフレが進行すると予想している。
この変化に乗じて稼ぐ戦略として、欧米の物価連動国債への投資を推奨している。

ゴールドマンの2017年の推奨トレードをFX Streetが紹介している。
ゴールドマンは3つの変化を挙げ、その変化をとらえた投資チャンスを提案している。
同社が注目する変化とは:

  • エネルギー価格のベース効果が寄与し、主要先進国の物価上昇率は上昇する。
  • 景気刺激の主役は金融政策から財政政策へ移る。
    これは各国GDPを底上げするが、潜在供給力はほとんど拡大せず、インフレ圧力となる。
  • 主要中央銀行が2%の物価目標を設定し、一部には過年度の未達分まで取り戻そうという動きがある。
    ゴールドマンは、日銀・ECBがイールド・カーブ平坦化への問題視を強め、これが将来のインフレをさらに押し上げると見ている。

WTI原油価格(青)、米10年BEI(赤)、米コアコアCPI(緑)

テーマはインフレ、インフレ、インフレ。
ゴールドマンがこの観察から導き出す答えは、物価連動国債への投資だ。
欧米の10年物物価連動国債を推奨している。

  • 米TIPS: 需給ギャップほぼ解消しており、物価・賃金が上昇しやすい。
  • 欧TIPS: 金融緩和、ユーロ安期待が物価押し上げ要因になる。
    足元、欧州の期待インフレが低いことも、この期待値から上振れする確率を高める。

ゴールドマンはかなり早い段階からコモディティ高インフレ上昇金利上昇を予想していた。
今回の推奨は、そうした一連の見方を素直に反映したものだ。
エネルギー価格の下げ止まり感が強まる中、この予想が大きく外れる危険性は減ってきており、投資戦略の提示も際立ってきたのかもしれない。
ゴールドマンが先に示した2017年の「市場の10大テーマ」にもインフレは挙げられていた。

やや心配なのは、ゴールドマンが日本の物価連動国債を推奨の対象としなかった点である。