ゴールドマン:ドル買い推奨を取り下げ

ゴールドマン・サックス
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ゴールドマン・サックスが18日、これまで継続してきたドル高予想を覆した。
一方で、米インフレ加速の見方は大きくは変えていないようだ。

「過去数年、当社は概して米ドルに強気の見方を持ってきた。
良好な国内経済、積極的な中央銀行、英・欧より不確実性の少ない政治など、米ドルには依然いくつも上昇する理由がある。
しかし、ファンダメンタルズは限界的には変化し、ドル買いシナリオはもはや当社の『トップ・トレード』ではなくなった。」

ゴールドマンの敗戦の辞をCNBCが伝えている。
2月にはまだ(GSAMが)「ドルを売る理由はない」と言っていたが、ついに見切ったようだ。
同社は昨年の大統領選直後、ドルをユーロ・英ポンド・人民元に対してロングするポジションを「トップ・トレード」としていた。
対ユーロやポンドはわずかな損失、対人民元は1.1%の損失が出る可能性があるという。
ゴールドマンは敗戦の要因を3つ挙げている:

  • 海外経済が好調
    世界経済の成長が上向き、米国経済の相対的な良好さが減じた。
    中国が財政政策を講じ、金利が上昇し、資本規制をしたために元高要因となった。
  • 米経済が予想に届かず
    第1四半期を終え、米経済の先行きが不透明になってきたほか、税制改革・インフラ支出が進んでいない。
    トランプ大統領がドル高に不満を述べている。
  • 慎重な金融政策
    FRBの金融政策が予想したほどにはタカ派的なものとはならなかった。

ゴールドマンがドル高を予想していたのは米インフレの加速を予想していたからだ。
完全雇用に近い中でGDPギャップは解消し、金融・財政政策も拡張的であれば、インフレが加速するだろうというものだった。
ゴールドマンはその見通しを撤回したわけではないようだ。

「マクロ経済やリスクの見通しに不確実性が増していることから、今はいったん様子見としたい。」