ゴールドマン・サックス

ゴールドマン:ドル・ロングの好機

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ゴールドマン・サックスの資産運用部門Goldman Sachs Asset Managementは、米ドルが割安だとしてドルのロングを検討するよう促した。
市場はさまざまなノイズに気を取られ、一番重要な米経済のファンダメンタルズに十分目がいっていないという。

米国のファンダメンタルズは良好、経済成長は強く、税制改革の可能性もあり、もし実現すれば大きな変化をもたらす。
現時点でドル相場を見通すと、特に先進国通貨を反対通貨として米ドル・ロングを検討すべき時だ。

GSAMのMike Swell氏は「最大の苦痛」だったドル・ポジションについて再考すべき時が来たとBloombergで語った。
米ドルは長い下げを経験し、現在極めて魅力的な水準にあるのだと言う。
実際、今年に入ってからの米ドル相場は最悪だった。

米ドルの実効為替レート(青、左)とドル円レート(赤、右)
米ドルの実効為替レート(青、左)とドル円レート(赤、右)

昨年11月の米大統領選後、トランプ政権の政策を先取りしたリフレ・トレードが活発化した。
ところが、期待が先行しすぎたこと、政権の迷走が期待を裏切ったことから、昨年末からドル相場は反転する。
5月には昨年末までのドル高分をすべて吐き出し、さらにドル安が進んできた。

「ファンダメンタルズをよく見て、地政学的リスク、米国の政治的リスク、過去数か月の弱いインフレに惑わされないようにすべきだ。」

スウェル氏によれば、経済の分野では来年にかけて少しずつリフレ的な環境が整っていくのだという。
それにともない米金利も上昇し、これがドル買いの圧力になるとの予想だ。
これまでも強気予想を続けてきたゴールドマンらしい予想とも言える。

一方、ドル高を間違いと言っていたのが新債券王ジェフリー・ガンドラック氏だ。
そのガンドラック氏が昨日、少し気になるツイートをしている。

「ドル・インデックス(DXY)が今日、重要な91.625水準を打って上昇に転じた。
年末とは逆に、あまりにも売りが多い。
(複数)市場にわたる反転がやってきたのか?」

DXYの91.625は2015年初以来の安い水準。
その後2年半、上げたり下げたりを繰り返したが、これを割り込んだことはない。
ガンドラック氏が短期的な反転を疑っても無理はない。
なお、ガンドラック氏がドル高を否定しているのは年末予想についてである。

不気味なのは「Reversals across markets」というフレーズ。
マーケットが複数なのはなぜだろう。
これはさまざまな反対通貨を示すものなのか。
それとも、さまざまな資産クラスに及ぶものなのか。
この投資家の動向に注目しよう。