ゴールドマン:トランプ政策がない方が経済は成長する

ゴールドマン・サックス

新政権に多くの人材を輩出しているゴールドマン・サックスだが、現役組が政策への懸念を深めている。
先日は、ややネガティブな面が増したという程度だったが、今回はシミュレーションを行い政策にダメを出している。

「米政策をとりまくリスクは、さらにややネガティブな方に向かっている。」

ゴールドマンの政治アナリストは、トランプ政権の目玉政策の実施が2017年終わりか2018年初めまでずれ込むと予想している。
さらに、トランプ政権の政策の悪い部分が大きく効いてしまうという。

ゴールドマンはトランポノミクスの政策をFRBの経済予測モデルに入力し、実質GDP予想の変化を検証している。
その結果、トランポノミクスを勘案しない(選挙前の)ベースライン・シナリオにくらべ、100%勘案するシナリオでは実質成長率が低下すると計算されるという。
当初の1年こそわずかにベースラインを上回るが、2年目途中から大きく下回る。
最も下振れる2019年7月では、ベースラインより0.5%以上も実質成長率が悪化すると計算されている。

「私たちのシミュレーションは、トランプ大統領の政策が2017-18年わずかに成長を押し上げうると示唆している。
しかし、貿易・移民の規制が実施されれば、その後成長の重しになる可能性が高い。」

初年度のプラスは財政政策が即効性を発揮するためだ。
しかし、すでに米国は完全雇用に近く、財政の効果は限定されてしまう。
移民制限が続けば、米経済はサプライ・サイドに強い制約を受けかねないのだ。
その後は政策のマイナス面が効いてしまう。

ゴールドマンは、マイナスの政策の確度が上がりつつあると心配する。

「輸入関税の実効税率引き上げがありそうだ。
ネットの移民流入が選挙直後の想定よりやや大きく下落すると仮定している。」