コーン委員長辞任なら市場はクラッシュも

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ゲイリー・コーン国家経済会議委員長(元ゴールドマン・サックス社長兼共同COO)の去就が市場の注目を集めている。
仮にコーン氏がトランプ政権と袂を分かつことになれば、株式市場はクラッシュするとの観測さえ出ている。


If Gary Cohn steps away it would crash the markets: Jeffrey Sonnenfeld from CNBC.

「もしも(コーン氏が)辞任すれば、市場はクラッシュするだろう。
人騒がせなことは言いたくないが、みんなが待ち望んでいる税制改革や規制緩和の実施を彼が助けていくと深く信じられてきた。」

イェール大学Jeffrey Sonnenfeld教授はCNBCで、コーン氏が辞任することになれば米市場がクラッシュする危険があると警告した。
あわせて、最近動向が伝えられることの少なくなったウィルバー・ロス商務長官など、常識・バランスのとれた閣僚の発言力・動向についても心配している。
ホワイト・ハウスはコーン氏辞任の可能性は100%ないと否定しているが、市場は17日大幅安で終えた。
すでに諮問会議での委員の辞任が相次ぎ、2つの会議を閉鎖するとトランプ大統領はツイートした。
トランプ政権は政治の素人の集まりであり、既存の官僚組織・司法との軋轢も大きい。
人材は集まらず、政権の政策執行能力が疑問視されてきた。

経済政策への雲は濃くなる一方

その中で比較的評価を与えられてきたのが、親ビジネスの政策だ。
閣僚や諮問会議に高名な実業家・経営者を集め、実業に即した経済政策への期待が高まっていた。
中でも法人減税は、直接的に株主への分配を増やす効果があり、大きな期待を集めている。
議会では共和党が多数であることもあり、遅かれ早かれある程度の法人減税が実現すると考えられている。
そして、その期待はおそらくある程度資産価格に織り込まれている。
減税がなくならないまでも、小幅になったり実現が遅くなれば、市場にはマイナス要因となりうる。
仮に中間選挙での共和党不利につながるほど後退すれば、マイナスはさらに大きくなる。

(次ページ: 混沌とする次期FRB体制)