コモディティ王の金ETFがクローズ

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3日、ETF運用会社AdvisorSharesが2つの金ETFの終了をアナウンスした。
コモディティ王デニス・ガートマン氏が設計時にアドバイスし、同氏の名前を冠したETFだ。

日欧が金融緩和を強化した時、ガートマン氏は金をユーロや円建てで投資するよう推奨した。
今回クローズされるETFはこのコンセプトを取り入れ2014年2月にローンチされたものだ。
ドルの世界で投資をしている投資家に対し、AdvisorShares Gartman Gold/Euro ETF(NYSE Arca: GEUR)はユーロ建てでの金投資、AdvisorShares Gartman Gold/Yen ETF(NYSE Arca: GYEN)は円建てでの金投資の機会を提供するものだ。
こうした投資戦略では、ユーロや円が弱くなれば、金(ドル建て)の上下にプラスして為替によるメリットを得ることができる。

3日のAdvisorShares発表によれば、最終取引日は10月13日、追って20日以降に残余財産を分配するという。
クローズの理由については明らかにしていない。
これらファンドにはポンド建てのものもあったが、2015年にクローズされている。

ガートマンの金ETFの価格推移(2014年2月=100)
ガートマンの金ETFの価格推移(2014年2月=100)

クローズの理由は、十分投資家の注目を集めることができなかったためということのようだ。
確かに、金と為替のポジションなら、わざわざETFに仕組まなくとも投資家のレベルで容易に実現できるし、やや凝り過ぎの印象がある。
上のグラフを見る限り、ガートマン氏の戦略は成功したことになるが、その幅はささやかだ。
めざましいパフォーマンスで投資家の注目を浴びるというほどのものではなかった。
各国間の為替に中央回帰の傾向があるならば、それも当たり前と言えなくもない。

さらには、年初からのドル安も運用会社の判断に影響を及ぼしただろう。
年初からドル安が続き、FRBがバランスシート縮小を決めた先月、運用会社はパフォーマンスの大きな転換を願ったかもしれない。
明るい展望が見られないと判断し、最終の判断を下したのだろう。

ガートマン氏は最近ドル建てでの金投資を推奨している。