ガンドラック:S&P 500を売り、新興国株ETFを買え

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新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、新興国市場への投資を推奨した。
一方で、米市場についてはパッシブ投資への過信が指数を押し上げていたとの可能性を示唆した。

「新興国市場のバリュエーション(PSR、PBR、シラーのCAPE)はS&P 500の半分だ。」

ガンドラック氏は米国株が割高だと感じている。
講演した投資コンファレンスでも、S&P 500をショートし新興国市場をロングするよう推奨した。
ただし、短期的にはS&P 500がさらに上げる可能性があると認めている。

ガンドラック氏は米市場と新興国市場のバリュエーションの違いの原因を2つ挙げる:
・ドル高だった
・パッシブ投資が指数を押し上げた
とりわけ、後者について市場がパッシブ運用を過信する風潮があるという。

過去短くない期間にわたって、パッシブ運用がアクティブ運用を上回る環境が続いている。
インデックス運用の生みの親ジャック・ボーグル氏が注目を浴び、アクティブ運用者であるウォーレン・バフェット氏もボーグル氏をヒーローと賞賛した。
こうしたさまざまな出来事が、パッシブ運用への過信を生んでいる。
パッシブ運用に人気が集まれば、トラックする指数が上昇する要因になる。

ガンドラック氏は最近のパッシブ運用のアウトパフォームを周期的なものと分析する。
市場の周期に合わせてパッシブが勝つ時期もあればアクティブが勝つ時期もある。
その趨勢に変化は見られないのだという。

ガンドラック氏はさらに、世界には純粋なパッシブ運用など存在しないと指摘する。
S&P 500の採用銘柄を決めているのは厳格な規則ではなく委員会だからだ。
委員会の要職を占めているのは実はアクティブ運用のファンド・マネージャーなのだ。
ガンドラック氏からすれば、株価指数は監査なきアクティブ運用なのだ。

「米市場は世界の株式市場の過半を占めるが、GDPは25%以下だ。
何かがおかしい。」

ガンドラック氏はバフェット指標と同じ観点から危うさを感じ取っているようだ。