ガンドラック:FRBは警告している

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新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、米雇用統計を受けてFRBの金融引き締めが続くとコメントした。
FRBは市場に対し、金融引き締めが資産価格を下落させるとシグナルを発しているのだという。

「中の上の雇用統計だ。
四半期に一回の利上げ方針が続く。」

ガンドラック氏による6月の米雇用統計についてのコメントをReutersが伝えている。
米労働省が7日公表した雇用統計は

  • 非農業部門雇用者数の伸び222千人(市場予想179千人)
  • 平均時給 前年同月比2.5%増
  • 失業率 4.4%(前月比0.1%ポイント悪化)

という結果だった。
物価上昇に強く関連する平均時給が好調だったことが市場に安心感を与えている。
それは同時に金融引き締めをもくろむFRBにも安心材料となっている。

「何かが起こるまでFOMC開催ごとに利上げするのは『守旧派』の連続的引き締めではない。
今起こっているのは『新守旧派』の連続的引き締めだ。
・・・
株式市場が最高値近くで強含み、パニックの感覚・気配があると、FRBは利上げに前向きになるのだろう。」

物価上昇率を別とすれば、雇用については相当前から完全雇用に近い状態が続いている。
それでも物価上昇を待ってFRBは量的緩和を継続してきた。
結果、物価は思うほど上昇しなかったが、資産価格は懸念の声が出るほど上昇した。
FRBには、市場を大きく崩すことなく金融引き締めを進めることが望まれている。
ガンドラック氏はFRBの置かれた状況を慮った上でその胸の内を代弁する。

「FRBはこう言いたいんだろう:
FRBは警告したのだから、責めないでほしい。
利上げをするから、資産価格は下がる。
株が10月に10%下げても、FRBを責めないでほしい。」

実際、金融市場は先回りするかのように引き締まっている。
ガンドラック氏のここ数日のツイートを見ておこう。

7月6日
「ほら。
米10年債利回りが2.32%超で終わるのは2回目、独10年債は0.50%超に急騰した。
1年前の『利回りは決して上昇しないという信仰』を思い出せ。」

7月7日
「米10年債・30年債が大台に近い。
それぞれ2.42%、2.95%を超えて終え、フラッシュ・ベアだ。
いいニュースは2年債の売りが失速したこと。
持ちこたえるだろうか?」

ガンドラック氏は先週、10年債の次の重要な節目として米2.32%、独0.50%を挙げていた。