ガンドラック:2018年はトラブル・ウォッチの年に

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新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が月例のウェブキャストでひき続き慎重な見通しを語った。
FRBの量的緩和巻き戻しは2018年に向けて金融市場に多くのトラブルをもたらすだろうと言う。

「累積的な・・・量的引き締めに入ることになる。
2018年にはトラブルが増えることを示唆しているのではと考えている。
量的緩和の巻き戻しが進むにつれ、2018年のおそらく半ばには『トラブル・ウォッチ』の連続が始まるのだろう。」((1) Reuters

ガンドラック氏は、今月にも始まるFRBのバランスシート縮小が米経済・投資環境に悪影響を及ぼしかねないと警告した。
兆候はすでに、例えば企業向け貸出の伸びの低下という形で数字に表れている。

「この大きさの貸出の伸びの低下があれば、従来なら利下げをするような環境だ。
しかし、今回FRBは利上げをしたがっている。」((2) CNBC

FRBは2%物価目標や多少の景気指標より金融引き締めを優先しているようだ。
次の不況の前に利下げ余地を作っておきたいためとも、資産価格の高騰による金融不安定化を避けたいためとも言われている。
とにかくFRBは相当に本気で金融引き締めに動いている。

債券も株も弱含み

金融引き締めとなれば、それと直接的に動くのはまず債券市場になる。

「現在は債券ファンドで多くのリスクを取るには極めて不利な時期だ。」(2)

ガンドラック氏は主戦場である債券市場の不利を認める。
とりわけ金利上昇とスプレッド拡大の両方を被りかねないジャンク債についてエクスポージャーを持たないよう勧めている。
これはもちろん株式市場にも関係する話だ。
ジャンク債市場は株式市場と比較的相関の高い市場だからだ。
ジャンク債が危ないなら株式市場も要注意となる。

ガンドラック氏が注目するのは、S&P 500指数の構成銘柄のうち株価が200日移動平均を超えているパーセンテージだ。
このパーセンテージがとても小さくなっているのだという。

「一般論として、200日移動平均超の構成比が弱くなった時には、広くインデックス全体にトラブルが生じる可能性を示している。
まだ恐れるほどではないが、これは注意しておくべき点の一つだ。」(1)

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