ガンドラック:超短期は米国株、その後外国資産

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新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏がCNBCで、広範な投資のテーマについて語った。
米国株への投資を勧め、金利が再上昇を始める前に外国資産に移すよう示唆した。

「債券市場は今後数週間上昇するだろう。」

債券王ビル・グロス氏は以前、米長期金利が「2.60%を超えれば趨勢的な債券の弱気相場が始まる」と予想していた。
米長期金利は一時2.60%を超える局面があったが、それでも上昇を続けることはなく踏みとどまっている。
ガンドラック氏は、グロス氏の予想が外れたこと、自身の予想が当たったことをアピールした。

ガンドラック氏は、欧州債券は忘れて、米債券に注目するよう勧めている。
ECBが金融政策を引き締めていくごとに、すでに驚異的な低利回りにある欧州債券は下落のリスクに見舞われるからだ。

「(米債券)を空売りするのは誤りだ。
現時点では米国株を保有し、その上で世界の資産に分散すべきだ。」

ガンドラック氏は、短期では米国株に強気だ。
市場は「みんなで渡れば怖くない」といった具合だという。

「みんな3%の10年金利をうかがっており、私は今年実現すると信じているが、まずは(米国株は)上昇だ。」

本格的に金利が上昇に向かえば、さすがに資産価格にも悪影響が及びかねない。
債券利回りが高まれば、債券の相対的な魅力も高まるからだ。
ガンドラック氏は年内の長期金利3%を予想しているから、再度に金利上昇が始まるところで株式市場の状況も変わりうる。
年央または年後半は要注意だ。
そんなこともあってか、ガンドラック氏は米国株とともに世界の資産への分散を説いている。
米国株が外国市場をアウトパフォームしているうちに米国株の一部を高値で売り抜け、外国市場が割安なうちに投資しろとのメッセージだ。

レンジ相場が続くドル相場については、強気でも弱気でもないと語る。
実際にドル相場は落ち着きを取り戻しており、ドル高が進まないことが新興国を一息つかせているという。
結果、新興国市場の債券・株式のパフォーマンスは良好だ。

「ドルの強気派が債券の弱気派と同じように失望を続ける間、この状況は続くだろう。」

米金利が危惧されたほどは上昇しない。
これが、ドル高の勢いを削いだ一因だ。
つまり、債券の弱気派が泣き、ドルの強気派が泣いている。
この状況が反転しうるのはいつか。
ガンドラック氏が予想する年内3%への金利上昇が始まれば、反転するだろう。
その金利上昇ペース次第では、米国株だけでなく新興国の債券・株式にも動揺が及びうることになる。