ガンドラック:米国株を揺るがす2つの死角

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏はしばらく米国株・米国債の同時高が続くと予想した。
一方で市場金利が再び上昇したり、オバマ・ケア代替法案がつまづくようなことになれば、モメンタムは揺らぐとも話した。

「株と債券は同時に上がると思う。
しかし、一つ注意しなければいけないのは、リスクがだんだんリスキーになっていることだ。」

ガンドラック氏はCNBCで、米国株・米国債の同時上昇を予想している。
新債券王は、目下のところクレジット市場が大荒れになるとは予想していない。
一つには、ダブルラインでは不況が来るとは考えていないからだ。
いずれの景気指標もそれを指していないという。
次に心配になるのは金利上昇による債券価格下落だが、これも足元では落ち着いている。
ガンドラック氏は、現在が金利急騰の調整過程にあり、すぐに急上昇が再開するとは見ていないのだ。

ゴルディロックスとも言える経済見通しは株式市場にとっても朗報だ。
ガンドラック氏は、「株式は今後もじりじり上げていくだろう」と予想する。
つまり、足元では株と債券の同時上昇が見込まれるとの予想になる。
この理想的な状況はいつまで続くのか。

「株式市場の問題は、次に金利が急上昇する時だろう。」

ガンドラック氏は超短期では金利低下を予想しているが、短期・中期では上昇を見込んでいる。
米市場は俊敏さが求められそうだ。
このことは、ガンドラック氏がReutersに語った内容からも見て取れる。
共和党がオバマ・ケア代替法案を通せなければ「トランプ・トレード」の信頼性が揺らぐとの見方だ。

「世論調査によれば、オバマ・ケア代替法案がトランプ氏のアジェンダの中で最も実現可能性の高い部分ととらえられている。
だから、代替法案が通らなければ、他のすべての政策(の実現性)に間違いなく疑問符がつく。
・・・
投資家は、成長志向の米政策が本当に実現するのか疑問を抱いている。」