ガンドラック:審判の日は5-6年後

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新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、前途多難な2018年を予言した。
5-6年後に訪れるという審判の日への苦難の道のりが来年始まるのだという。

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審判の日は5-6年後だと思う。

ガンドラック氏はVanity Fair主催のコンファレンスで、大胆な予言を口にした。
多くの終末論者が早すぎる予言をして外してきたことを十分に承知した上での発言だ。
「投資の世界では早いのは間違いと同義語だ」と話した直後の発言には、ガンドラック氏の真剣さが感じられる。
ガンドラック氏はこのコンファレンスで数多くの予言を口にしている。
いくつか重要なものを紹介しよう。

2大政党制は崩れる

「あなたが2016年の大統領選をおかしいと感じたなら、(私は選挙前日に言ったのだが)まだ何も目にしていない。
2020年の大統領選では真剣な候補は2名だけではなくなっているはずだ。
3つ、もしかしたら4つの党が大統領候補を立てているだろう。」

ガンドラック氏は、次の大統領選までに米社会が大きく変貌すると考えている。
その兆候はすでにいくつも見えているが、中でもガンドラック氏が重視するのは米国の財政問題だ。

「2020年になれば、年金・社会保障・健康保険・オバマケアの残った部分の財源問題は無視できなくなる。」

ガンドラック氏は、年金受給年齢を大幅に引き上げる必要があると解説する。
トランプ大統領や共和党にはそもそも増税という選択肢がない。
財政が行き詰り社会保障等の給付にメスが入るなら、世論は大きく変わり、分断の構図も変わるだろう。

財政悪化を助長した金融政策

米国の財政悪化を助長した一因はリーマン危機後の金融緩和であった。
利下げするだけでなく、国債買入れまで行ったため、政府は債務を気兼ねなく増やせたのだ。

「米国は中央銀行が政府の財政赤字をファイナンスする量的緩和という政策を実施した。
これはFRBが設立された1913年には完全な違法行為だった。」

そのFRBが、今月から量的緩和を巻き戻しにかかる。
これは、米政府の財政をさらに窮屈なものにするだろう。

リスクに報いない欧州市場

そして、問題は金融政策の側にも存在する。
ガンドラック氏は、欧州のジャンク債利回りが米国債利回りと同水準にあることを示し、金融市場のおかしな現象を指摘する。

「ショッキングなのは、投資家が、欧州のジャンク・クレジットに対して(米国債と)同じ(デフォルトのない場合の)リターンしか要求していないことだ。
ゴミへの投資に対して、米国債と比べて何のプレミアムも要求していない。」

これが示唆するのは、欧州の金融市場が人為的に操られた市場であるということだ。
そして、国際間の金融政策のバランスがとれていないことだ。

「欧州の経済の現状は今や米国よりややいい状態にあると言える。
米国が利上げをしているのに、欧州はマイナス金利を続けている。」

(次ページ: 2018年に起こること)