ガンドラック:ドル安、米金利上昇を予想

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新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、物価・金利の上昇とドル安を予想した。
投資先候補として、米物価連動国債、金、米国以外の株式を挙げている。

ガンドラック氏はReutersの電話インタビューで大統領就任演説の感想を求められ、トランプ大統領の揺るがぬ決意を感じたと答えた。
多様な意見を入れることなく孤立主義を突き進むだろうと解釈したという。
とすれば、通商政策についての見通しもつきやすくなる。
保護主義であり、関税であり、ドル安だ。

ガンドラック氏は、ドル安が米輸出産業の国際競争力を向上する一方、物価と金利の上昇を招くと予想する。
すでに仕込んであった物価連動国債(TIPS)が結果を出し始めている。

「まだ上がると考えているので利食ってはいない。
需要は高く、投資家の多くは金利と物価が上昇するとの考えに傾いているようだ。」

米10年ものBEI(青)と金価格(赤)
米10年ものBEI(青)と金価格(赤)

ガンドラック氏がインフレを強く意識し始めた頃から、市場に織り込まれているインフレ率(BEI)が本格的に上昇しているのが見て取れる。
ガンドラック氏と言えば、かなり前から円安を予想し、年初にも、長期的にドル円が200円を目指すと語った。
ドル安を予想するガンドラック氏が1ドル200円を予想するということは、日本円の信認もそうとう揺らいでいるようだ。

もう一つ注目していた金についても、ガンドラック氏は保有を続けている。
TIPSとは違い、金はまだ花が開いていない。
つい最近の小反発まで金価格は(長期でも短期でも)さえない動きを続けてきた。

「傲慢なものを売り、屈辱を受けているものを買え。
価格が下がった資産は嫌われ屈辱を受ける。
価格が大きく上げた資産は、価格がピークにあったとしても多くの応援団を得るものだ。」

この理屈は、今後の株式にも敷延される。
米国株はトランプ・ラリーの過程であまりにも上昇してしまった。

「徐々に米国から外国に配分を移すといい。」