ガンドラック:トランプはポピュリズムを望む

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新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、2018年の荒れ相場を予想した。
金融政策のさじ加減が大きく影響を与えるとし、次期FRB議長人事についてダーク・ホースを予想した。

「市場は人為的にかさ上げされている。
2018年に入るにしたがって、環境はさらに厳しくなると予想している。」

ガンドラック氏があるコンファレンスで投資環境の悪化を予想したとCNBCが伝えている。
各国中央銀行が長期に及んだ超低金利政策を見直す中で、リスク資産を中心に困難な時期が訪れるのだという。
だからと言って、金融引き締め期に債券市場が難を逃れるものではない。
ガンドラック氏は債券に投資したくないとしながらも「それでも債券から離れられないでいる」と漏らしている。

金融引き締めの帰趨が不透明な中、トランプ大統領は金利と為替の両面でポピュリズム的政策を強めるとガンドラック氏は予想する。
金利は低く、ドルは安くだ。

「ドル高は(トランプ大統領の)アジャンダを達成するには望ましくない。」

こうした背景からトランプ大統領は次期FRB議長の人選をこう予想する。

  • ジャネット・イエレン現FRB議長: 大統領も議長も再任を望まない
  • ケビン・ウォルシュ氏: 否定的
  • ゲイリー・コーン氏: ゴールドマン・サックスと近すぎる

ガンドラック氏の予想は、こうした市場予想とは全く異なる。
次期FRB議長はNeel Kashkariミネアポリス連銀総裁になると予想しているのだ。

「現在のFRBで彼は最も金融緩和に前向きな人間となった。
だから彼が選ばれる。
・・・
私は地球上でNeel Kashkariが次期議長になると考える唯一の人間だろう。」

昨年の大統領選では、ガンドラック氏は予備選の段階からトランプ勝利の可能性に言及していた。
トランプ氏が泡沫候補として扱われ、圧倒的不利が予想されるなかでもトランプ勝利を予想
市場へのインプリケーションまで正しく予想して世間を驚かせた。
そのガンドラック氏の予想だけに、聞き流せられないところがある。

金融引き締めが市場を苦しめると予想しながら、FRB一のハト派を予想するのには違和感がないわけではない。
カシュカリ予想は単なる希望的観測なのか。
それとも、ハト派が舵をとっても苦境は免れえないということか。