カイル・バス:地殻変動が生んだ絶好の投資機会

カイル・バス

Hayman Capital ManagementのKyle Bass氏が、絶好の投資チャンスが到来したと書いている。
金融緩和がフェード・アウトするにつれ、多くのアノーマリーが出現しつつあるのだという。

バス氏は昨年末、顧客への書簡で、時代が変わりつつあると書いた。
Yahoo Finance報)

「今、世界市場はデフレ期待からリフレ期待への地殻変動を迎えた。
レバレッジをパンパンに利かせた経済に、金利上昇が起こったらどうなる?
世界の主要経済について強大な強みを内在する弱みと考えあわせることで、投資のチャンスとなるさまざまなアノーマリーを明らかにすることができた。
明らかな不均衡が数多く存在するため、現在は投資の絶好のタイミングだ。」

投資の世界で銘柄選択というフレーズが多く聞かれるようになった。
モハメド・エラリアン氏マーク・ファーバー氏、・・・
運用者の腕の見せ所がやってきたのだ。
では、なぜデフレからリフレへの転換でそれがやってきたのか。

「過去数年、経済は一方向の変化に偏り、中央銀行が強力な金融政策を用いて反対側に引っ張ってきた。
この現象が存在する中、マクロに投資しても、結果はほとんど出なかった。
これからは、世界の財政政策に大きな変化が起こり、消費者物価や生産者物価の上昇が続くだろう。」

金融政策から財政政策へと重点が動くにつれ、中央銀行が官製相場を決める市場から、より市場性のある市場へと変化しつつあるのだ。
FRBは2016年、この変化を進めようともがいてきた。
バス氏は、この変化を2016年年初に嗅ぎ取ったという。
それが、金融緩和を強く批判したトランプ氏勝利によって、一気に進む可能性が出てきた。

「(2016年の)年初、マクロ経済のテーマに投資する我が社のポートフォリオが結果を出し始めた。
リフレについての考えを推し進め、世界の金利・通貨・コモディティに投資した。」

バス氏は、具体的な内容を明らかにしなかったものの、「受託者として活動した10年で最もリスク・リターンのいい投資機会」が存在すると書いている。
また3日、ヘイマンは日本ファンド、中国ファンドに続く3つ目のアジア関連ファンドをローンチしている。
バス氏は「金融市場の歴史上おそらく最大の不均衡の一つに対する微妙に異なるアクセスを投資家に提供するよう設計」したと書いている。

この「地殻変動」は、一時のトランプ・ラリーに浮かれただけの勘違いだろうか、それとも本物か。
3つ目のファンドが大きなテーマだとすれば、それは中途半端に終わった日本か、現在進行形の中国か。
「微妙に異なるアクセス」とはどんな投資手法なのか。
四たび、バス氏が世間を騒がせるかもしれない。