カイル・バス:中国リスクが転移を始めた

カイル・バス
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Hayman Capital ManagementのKyle Bass氏が、持久戦になった中国売りポジションについて語った。
中国の信用バブルは銀行だけでなく、その他の分野へも転移しつつあるのだという。

「安邦保険集団は、死亡保険金付きの高利回り・高リスク・短期生命保険を販売し、資金調達してきた。
超長期の資産の取得に極端に短い資金調達を用いるという究極の問題を抱えていた。
安邦は、中国金融システムのALMミスマッチという大問題の始まりに過ぎない。」

バス氏はThe New York Timesで中国経済の脆弱性について保険業界の例を挙げて強調した。
バス氏が言及した安邦は総資産約2兆元(約32兆円)の中国保険大手で、欧米でも大型の事業・資産買収を進めてきた。
13日に呉小暉董事長が当局に拘束されたと報じられた。
鄧小平氏の孫と結婚したと伝えられ、トランプ大統領の娘婿クシュナー氏ともパイプがあるとされる。
拘束の理由は、ビジネス面での違反行為のほか政治的軋轢も噂されている。

バス氏は数年前から中国売りを継続しており、今では最大の運用テーマとなっている。
バス氏は、中国の信用バブルが「転移」を始めたと表現する。
経済はコントロールできていると主張する中国当局の強言も意に介さない。

「中国は、巧妙に世論を統制してきた。
(ファンド)受託者として、誰も中国に投資できるとは思わない。」

バス氏は、中国が不良債権を隠していると考えている。
当局の発表する不良債権比率はわずか1.7%だが、バス氏による推定では20%だ。
日本売りポジションは志半ばで撤退したバス氏だが、中国売りへの気持ちは萎えていない。

「私たちが正しいことは数字が物語っている。
数字は急激に悪化している。」