エラリアン:美しき正常化、先食いの株式市場

FOMCの利上げ決定を振り返り、Mohamed El-Erian氏がFRBの手並みを称賛した。
市場を混乱させることなくFF金利を引き上げたことへの賛辞だ。

「(FOMCの利上げ)公表後に株価が上がり金利が下がったため、ゴルディロックスFRBと言う人がいる。
私は『美しき正常化』と呼びたい。」

FRBは今回の利上げでも、入念な地ならしを繰り返してきた。
利上げのシグナルを発し、さまざまな市場に織り込ませてきた。
FRBの利上げでは往々にして見られることだが、利上げ後は長期金利が材料出尽くしでしばらく低下する。
今回もそれが起こった。
市場金利が下がるから、株価も悪影響どころか好影響を受ける。

非伝統的金融政策から徐々に脱するのは至難の業だろう。
しかし、これまでのところはFRBはうまくやっている。
まさに「美しき正常化」だ。
もちろん、将来振り返ってみて、FRBの利上げが遅すぎたとの結果論を語る時が来るかもしれない。
しかし、それも、痛みを今確実に甘受するか、将来に先伸ばすリスクを負うかの違いでしかない。

エラリアン氏は、これまで市場の後追いをしてきたFRBが、自信をもって市場を先導していると評価している。
仮にこの見方が正しいなら《利上げが遅すぎたとの結果論》を語ることはなかろう。

エラリアン氏は、トランプ・ラリー継続の条件も語っている。
トランプ・ラリーでは、まずトランプ大統領の公約から恩恵を受けるセクターが買われ、その後にテクノロジーや新興国が買われた。

「現在のバリュエーションでは(上昇継続は)はるかに難しい。
市場は、さらにキャッシュが流入することに賭けている。
そして、これまで織り込んできた好材料が実現することが必要だ。」