エラリアン:米国株はリバウンドする

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独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が(週末・祝日明けの)5日の米市場の大きな下げについてコメントした。
エラリアン氏によれば、市場は楽観的で足元ではリバウンドが予想されるが、それが市場を脆弱にしているという。


Market selloff doesn’t come as surprise: Allianz’s Mohamed El-Erian from CNBC.

問題は、強い押し目買いの条件反射によって株価がリバウンドするかだ。
私はすると思う。

エラリアン氏はCNBCで、5日に下げた米市場がこれまでと同様にリバウンドすると予想している。
同氏によれば5日の大きな下げに驚きはなく、いくつも明らかな理由があったという:

  • ハリケーン被害
  • 債務上限問題
  • 税制改正の不透明感
  • 週末にかけての米朝の緊張激化:
    • 日曜日の北朝鮮の核実験
    • 米国がすべての選択肢を温存
    • 他の国が問題に巻き込まれつつある

エラリアン氏は、北朝鮮問題をはじめとするマイナス要因が市場に及ぼす悪影響を心配する。

「主たる心配ごとは(制裁が)世界経済の成長を損なうことだ。
現在、アジアと欧州の経済成長が上向いている。
ファンダメンタルズを悪化させてはいけない。
さもないと、資産価格が正当化できなくなってしまう。

資産価格は世界中ですでに相当に高い。
仮にバブルとは言えなくても、かなり以前からファンダメンタルズと資産価格の間に乖離が生じている。
これまではファンダメンタルズが後を追って資産価格を正当化してきたが、ファンダメンタルズが追いついたと思ったころには資産価格はさらに先を行ってしまう。
ここでファンダメンタルズが後退してしまうと、正当化のめどは遠くに離れて行ってしまう。

エラリアン氏は市場の視線がハト派的な情報:

にばかり向いていると危惧する。
株式市場の楽観ぶりは相当なものだ。
すでに株価が史上最高値圏にあって、弱い経済指標が出た時に、これが示唆するのは常識的には株安だろう。
しかし、市場はFRBバランスシート縮小やECBテーパリングが遅れると解釈し、株価は上がり続けている。
中央銀行が金融緩和側に舵を切るというならわかるが、金融引き締め側への転換を緩めるだけで株価にプラスと見るのは少々危うい。
エラリアン氏も、市場がこうした不都合な考えから頑なに目を背けていると指摘している。

「市場は、金融安定に関する心配について耳をかさない。
この心配は、中央銀行のコミュニティにおいて活発かつ大きな話題になっている。
市場は次のFRB利上げをあまりにも先のことと予想して織り込んでいる。」

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