エラリアン:流動性の源泉に注意せよ

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独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、米市場はもはや政治への期待ではなくあり余る流動性で動いていると指摘した。
今後の市場を占うためには、流動性の3つの源泉の動向に注意する必要があるという。

「流動性の3つの源泉に注意し、時間とともにバランスがどう変化していくか見極めろ。
これから市場がどうなるかを決めるのはそれだ。」

エラリアン氏はCNBCで投資家にこう説いた。
同氏は以前から、市場の牽引役が新政権から流動性に移ったと指摘してきた。
注目を浴びているトランプ政権や共和党の議会運営も、今の市場にとっては大きな決定要因ではなくなったという。

新たに主役に躍り出た流動性は3つの源泉を持つ:
 ・企業の手元現金
 ・富裕層の押し目買い
 ・中央銀行の金融政策
エラリアン氏はこの3つの動向に注目するよう説いているのだ。

エラリアン氏は、最初の2つこそいまだ旺盛だが、最後の金融政策は巻き戻しが始まっていると指摘する。

「FRBはさらにタカ派的になった。
彼らの金融安定への懸念は増し、市場に対して過去ほど市場を支えたりしないと示唆している。
・・・
多くの中央銀行高官の発言を検証すると、重要なのが単なる経済成長だけでなく、金融安定の先行きであることがわかる。」

FRBが本当に金融安定に重心を移すなら、彼らが考える資産価格の許容範囲を超えるところで、出た杭を打つように金融引き締めを強めることになる。
つまり、どこにあるかはFRBにしたかわらないが、見えない天井が形成されつつあることになる。