エラリアン:最大のリスクは流動性

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独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、リスクはまだ去っていないと語った。
市場に何かのショックが走れば、投資先の流動性が失われることでETFなどに大きな損失を被るものが出てくる可能性があるのだという。

米金利上昇は米銀の経営環境を改善し、金融システムへの不安はだいぶ和らいだ。
ところが、エラリアン氏はCNBCで、火種がまだ他にも転がっていると心配している。

「リスクは銀行からそれ以外の金融機関に移った。
・・・
最大のリスクは流動性だ。」

エラリアン氏が流動性リスクを感じているのは例えばETFのような金融商品だ。
本来、多様な銘柄を高い流動性を保つような形で買えるのがETFだ。
ところが、そうとも言えないようなのだ。
昨年末のヘッジ・ファンドの一斉解約を思い浮かべるとイメージしやすい。

「例えば、ハイ・イールドへのエクスポージャーの大きいETFの中には、流動性を実際に提供できるかどうかわからないものがある。」

エラリアン氏は、2013年のバーナンキ・ショックや今年のBrexitのようなイベントが引き金になりうると予想している。
パラダイムの変化を感じさせるようなイベントでも流動性が存在し続けると想定するのは危ういという。

「私たちがたびたび経験してきたのは、そうしたことが起こると流動性は消えてしまうということだ。」

流動性が低下すれば、損切りをしなければいけない時に大きな下げを甘受しなければならない。
それよりは、低利回りでも流動性の低下しにくい投資に集中する方が得と、エラリアン氏は勧めている。