エラリアン:旅人が去るとき

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏は、米市場が高値圏にあることを念頭に、選別投資の重要性を説いた。
ハイ・イールド債や新興国社債の一部で問題が起こり、それがセグメントや資産クラス全体に伝染する懸念があるのだという。

ゴルディロックスが市場を覆っている。
みんなボラティリティの低い環境が続き、超過利回りが得られると信じ込んでいる。」

予想外にトランプ・ラリーが継続する中、エラリアン氏は選択的な投資に努めるべきと話す。
市場全体に賭けるようなパッシブ運用ではなく、銘柄・資産クラスの選別に重きをおくアクティブ運用で臨むべきと言う。

エラリアン氏は、特定企業に問題がおこると市場が過剰反応し、それが業界全体に伝染する現象を指摘する。
そこで、問題が起こりそうな投資セグメントを見定め、問題に備えるよう勧める。

「現在、行うべきことは、滑り止めをつけて待つこと。
ハイ・イールド債や新興国社債の一部で問題が起こりうる。」

ハイ・イールド債市場は、株式市場の先行指標とも言われるから、あまり穏やかな話ではない。

ハイ・イールド債や新興国市場はこれまでも落差の大きな活況・不況を繰り返してきた。
エラリアン氏は背景として、寝返りの速い投資家の影響を挙げた。

「この資産クラスを専門にしていない寝返りの速い大口投資家が、典型的にはインデックスを通して投資してくる。
旅の途中で投資し、何か問題が起こった瞬間、ファンダメンタルズによる投資でないがゆえに、さっさと売り抜けてしまう。
だから、これらの資産クラスでは市場の過剰反応が上にも下にも大きくなりやすい。」