エラリアン:ビットコインの適正価格は今の1/2、1/3

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独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、蛮勇を奮ってビットコインのあるべき価値の水準に言及した。
ビットコイン価格はいつか崩壊すると言いながらも、エラリアン氏はビットコインを思いのほか高く評価していることがわかる。


Bitcoin is ‘disruptive technology’ but pricing assumes massive adoption: Mohamed El-Erian from CNBC.

「ビットコインは破壊的技術だ。
しかし、現在の価格は幅広い分野での採用を前提としている。
私は、価格に織り込まれているほどの普及を政府がそのまま許容するとは思わない。」

エラリアン氏はCNBCで、ビットコインの存在意義を認めながらも、価格は高すぎると指摘した。
さらに将来、ビットコインの利用が拡大するなら、政府が介入・監視を強めるはずと指摘した。
ビットコインについては同様の未来を予想する人が増えている。
元IMFチーフ・エコノミストで、最近は通貨の電子化を主張しているケネス・ロゴフ教授もその一人。
政府は先々有望な仮想通貨に干渉し、技術が確立されたところで政府自らが仮想通貨を発行するようになると予想している。
JP Morganのジェイミー・ダイモンCEOは今週、政府の管理下にない通貨はありえないとして、ビットコインを「詐欺」と切り捨てている。
ただし、そのダイモン氏も、ブロックチェーン技術による決済機能の進化についてはその意義を認めている。
エラリアン氏もその一人であるようだ。

「ビットコインはP2P通貨であり、生き残るだろう。
しかし、広範な普及は実現しないだろう。」

エラリアン氏はビットコインの意義を認めつつも、今の価格に織り込まれているような普及は望めないと現実を語っているのである。
つまり、問題は価格なのだ。
非現実的な期待に基づく「価格は崩壊する」とエラリアン氏は予想する。
その予想はすでに始まっている。
ダイモン氏の「詐欺」発言は大幅な下落基調の一つの引き金となった。

ビットコイン価格
ビットコイン価格

エラリアン氏はビットコインの適正価格を尋ねられると、しぶしぶ回答した。

「あなたも私も(ビットコインの適正価格を知るのが)難しいことを知っているが、強いて言うなら、少なくとも現在の半分、1/3程度ではないか。」

背景に(キャッシュ・インの)ファンダメンタルズを持たないものの価格として、この評価は極めて高いと言える。
この評価は最近のビットコインの急騰の少なからぬ部分を正当化するものだ。
ダイモン氏が「詐欺」と言ったものに、エラリアン氏は意外と高い価値を見ている。

過去1年のビットコイン価格
過去1年のビットコイン価格

経済・市場のメインストリームから注目を浴びつつあるビットコイン。
合理的な価値評価手法はいまだ影も形もない。
影響力のある人たちがビットコインについて多くを語るようになれば、そのプライシングについても潮目が変化し始めるのかもしれない。