単一通貨ユーロ

イタリアで新通貨導入の機運

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イタリアの野党が、単一通貨ユーロ脱退の代案としてユーロと並行して使用する新通貨の導入を提案している。
来年初めの選挙を控え、4大政党のうち与党を除く3党が新通貨導入を提案している。

仮に成功すれば国民の間でユーロ不要論が広がり、最終的にはユーロ離脱の可能性がかえって高まる可能性がある。

Reutersがイタリア野党の新たな戦略を伝えている。
急進的に映る単一通貨脱退ではなく、まず代替通貨の導入を提案することで、より多く国民から支持を集めようという意図だ。
記事には「ユーロ離脱への第1歩か」、「いざという時にユーロを離脱するための土台」などの言葉が並ぶ。

もちろん、単一通貨ユーロに加盟している国家はユーロ以外の法定通貨を持てない。
そこで、イタリア野党は法定通貨としない道を選んだ。
新通貨の受取を義務付けなければ法定通貨とはならないとの解釈だ。
確かに、仮想通貨にしても誰かが導入したからといって違法となるわけではない。
新通貨を国・国営企業の受け払いなどに使えるようにすることで、汎用性のある通貨とすることをもくろんでいる。

実現するようなら、こうした動きが伝染し単一通貨の存続を揺るがしかねない。
野党案とは言え、実現の可能性はそう小さくもないようだ。

「イタリア国民はかつてユーロを強く支持していたが、同国経済がユーロ圏で最も低迷しているのはユーロのせいだとの見方が広がった結果、3月の世論調査では支持率が50%前後に下がっている。」