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【輪郭】ビットコインが投資でない本当のワケ

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最近、金融界の大物たちが仮想通貨やビットコインについて批判的ととれる発言をしている。
これに対してビットコイン信者たちは過剰とも思える反応をしているが、一つ重要な視点が抜けているように感じる。(浜町SCI)

ビットコイン信者の怒りがJP Morganジェイミー・ダイモンCEOに向かっている。
ダイモン氏が投資家向けコンファレンスで「ビットコインは詐欺だ」などと発言した後、同価格が急落したからだ。

ビットコイン価格
ビットコイン価格

その後、価格は持ち直しているように見える。
しかし、少し長めに見るだけで、少なくとも現時点では、それ以前の熱狂的な相場とは全く異なる状況にあることがわかる。

ビットコイン価格(過去1年)
ビットコイン価格(過去1年)

こうなったことにビットコイン信者が怒っている。

投資理論に無知なビットコイン信者たち

ビットコイン信者の怒りは無理もないのだが、その反論のしかたにはやや問題があるように思う。
FPでは以前からビットコインの価格形成のロジック等の脆弱さを指摘してきた。
ビットコインにはこうした問題があるが、それも程度の問題だ。
伝統的な資産クラスにだって、似たような問題が全くないわけではない。
そこで、多くの正統的な金融の専門家は「ビットコインは投機でありバブルだ」との結論を出しているように見える。

これに対してビットコイン信者は猛反発しているのだが、その論調を読むと、多くの人が投機と投資の差について正しく認識できていないように思える。
筆者は現状、ビットコインが投機の対象になっていると考えているし、バブルである可能性が高いと考えている。
それは、ビットコインを買う人たちのリスク/リターンのトレード・オフに起因している。
正統的な金融の専門家にとって、ビットコインの高ボラティリティは悪だが、ビットコイン信者はそれを善と見ているようなところがある。
ボラティリティが高いことが、リターンの源泉になると見ているようなのだ。

これが短期的な話であれば、間違いではない。
実際、ヘッジ・ファンドなどの中には高ボラティリティを好む投資家も多い。
(最もヘッジ・ファンドもまた投機家かもしれないが。)
しかし、それでも伝統的な市場が投資の対象なのは、そうした投資家(投機家?)がノイズ・トレーダーに過ぎず、趨勢的には高ボラティリティが継続しないからだろう。

(次ページ: 夢が冷めてもマイニングは続くのか)