【メモ】次期FRB議長候補

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Bloombergが次期FRB議長候補を占っている。
先週イエレン議長が「これが最後の議会証言になるかもしれない」と答えたことから、再任の希望がないと受け取られ、市場の関心が高まっていた。

イエレン議長は2014年ベン・バーナンキ前議長の後任としてFRB議長に就任、任期は2018年2月3日まで。
バーナンキ氏は2期、その前任のアラン・グリーンスパン氏は5期議長を務めた。
イエレン議長が来年退任となれば1期のみの短期体制で終わる。

トランプ大統領は大統領選の最中には共和党と同じくイエレン議長のハト派的な金融政策運営を批判していた。
しかし、当選後はFRBの金融政策に理解を示すなど、態度を変化させている。
不動産屋にとって金利上昇サイクルは難敵だ。
中間選挙まで、あるいは2期目の大統領選まで金融刺激策を望んだとしても驚きではない。
その点、タカ派的な人物の多い議会共和党とは一枚岩ではない。
そして共和党が支配する議会こそが、FRB議長を承認する権限を与えられている。

「トランプがどの方向に動くかは予想しがたい。
金本位制を主張するような人物を推さないか心配だ。」

Kenneth Rogoffハーバード大学教授が講演で語った。
自身の再任のために持続性のない金融刺激策を望む可能性もあるし、共和党的な引き締め的金融政策を望む可能性もある。
さらには、奇怪な学説を採用し、非現実的な政策をぶち上げる可能性も否定はできない。

Bloombergはその上で次期議長候補の名前を挙げている。

  • Gary Cohon(56)国家経済会議委員長
    元ゴールドマン・サックス社長兼共同COO。
    本人は現職に満足していると伝えられるが、トランプ大統領の意中の人との報道もある。
    学者や官僚経験者が多いFRB議長職に対して、たたき上げの商品取引トレーダーである同氏が適任かとの声が上がろう。
  • Kevin Warsh(47)元FRB理事
    モルガン・スタンレーでM&A業務に従事後公職に転じ、35歳で史上最年少のFRB理事に就任したが、当時は反対も多かった。
    政治的手腕・交渉力により頭角を現し、リーマン危機後の混乱の収拾で功績を認められた。
  • John Taylor(70)スタンフォード大学教授
    テイラー・ルールの考案者。
    ルールに基づく金融政策の決定という観点から言えば、最も認知された典型的な候補者と言える。
    教授は、最近のFRB金融政策が拡張的すぎるとして批判している。
  • Glenn Hubbard(58)コロンビア大ビジネス・スクール学部長
    子ブッシュ大統領の経済諮問委員会委員長として減税パッケージを主導した。
    国家通商会議委員長Peter Navarroカリフォルニア大学教授と共著がある。
  • Jerome Powell(64)現FRB理事
    父ブッシュ政権で財務次官、カーライルで共同経営者を歴任。
    タカ派でもハト派でもない中間派とされ、臨時の金融規制担当も受け持っている。
    共和・民主両党から支持を受けうる候補だが、可能性は薄いとの声もある。